不安から逃れたい

悩む男性

病気である以上治療が必要

うつ病にはいろいろなタイプがありますが、自分を傷つける可能性が高いものは、非定型うつと不安障害をベースに持つ不安うつ病です。非定型うつは、度を越した気分の浮き沈みがあり、好きなことなら喜んで出かけるなど、好ましいことがあると気分がよくなり、うつ症状が軽くなります。しかし、些細なことで落ち込みやすく、極端にふさぎ込むことも多いタイプです。また、定型うつの憂鬱感が朝にもっともひどく、夕方になると多少やわらぐのに対し、非定型うつでは、夕暮れから夜にかけて憂鬱になります。そのため、夕方以降に、不安・抑うつ発作を起こすことがほとんどです。この時、不安や焦燥、孤立感をなどマイナスの感情が強くなります。そうなると、リストカットのように自分を傷つける行為や買い物、ギャンブルなどの問題行動に走ることがあります。一方、不安うつ病は、不安障害の回避行動によって、うつ病になるというケースと、パニック障害の人が長期的に、不安・抑うつ発作が続いたときに発症することが多いタイプです。特定の状況に限定できない、理由の定まらない不安や心配事が、健康的な人の多くが感じるものよりも、はるかに強く感じられることがほとんどです。このケースの場合、直接的というよりは、間接的に自分を傷つける行為に走りやすく、摂食障害を起こすリスクが高まります。どちらのタイプのうつ病も、根底には強い不安というものがあり、治療においては、不安を取り除くために薬物療法を用いたり、カウンセリングなどを行ったりすることがほとんどです。自分を傷つける行為というのは、非自殺性自傷行為という精神疾患の一つでもあります。リストカットなど直接的な自傷というのは、死ぬ思考は持たずに、自分を何らかの方法で傷つけます。ネガティブな気分を緩和したり、他者との関係性を改善したり、もしくは、良い気分を得ることに期待して、自分を傷つけることがほとんどです。行為の直前には、不安や緊張感、怒りなどつらい感情があらわれることが多く、それらがきっかけになることもあります。そのため、さまざまな精神疾患との関りも深いです。そして、自分を傷つけるかどうかに関しても悩んだり、そのことに関して度々考えていたりすることもあります。加えて、自傷行為を行っている人は、他人からみれば、その行為が咎められるものだというのは理解しています。自分を傷つける行為は、10代のはじめに始まることが多く、そこから何年も続くことも多いです。刃物で皮膚を切ったりするリストカットやアームカット、自分自身にやけどを負わせる、殴るなどして傷つけようとします。ほかにも、壁や家具に頭を打ち付けてみたり、自分を噛んだり、鋭利なもので皮膚を刺すこともあります。いずれにしても、直ちに生命にかかわるものではありませんが、繰り返し行為を行うということが一番の問題です。繰り返すうちに、より苦痛から逃れられる方法も探すようになります。エスカレートしてくると、頻度が増えることはもちろんですが、傷つける箇所も変わってきて性器や眼球を傷つけたり、死を引き寄せたりする自傷にもなりかねないので、早期治療が必要です。